「釜石のできごと」(注:奇跡ではない)として有名な釜石は鵜住居(うのすまい)と「奇跡の一本松」で有名な陸前高田松原の震災遺構へ巡見に行ってきました。
釜石鵜住居にある「いのちをつなぐ未来館」の職員さんからお話を聞き、震災当時に難を逃れた子どもたちの避難経路1.6キロを実際に歩いてきました。不安を抱えての登坂の道のりに感慨深いものがありました。大人の足で20分かかりました。
ただの1.6キロではなく、そこには「率先避難者たれ」、「想定を信じるな」、「最善を尽くせ」という片田教授の津波三原則が子どもたちを救う礎であることが実感できました。当時の先生や地域住民、そして適切に行動できた子どもたちによるもので、その行動を支えたのはそれまでの津波に対する「避難訓練」だったのです。
片田先生から直接話を聞き、著書を読み頭では理解できていたことが体験(巡見)によってより実感することができました。
13年経ちましたが、被災され亡くなられた方々へご冥福をお祈り申し上げます。また今日まで未来へ向かい復興へ尽力された方々へ敬意を表します。私たちにできることは教訓から学び未来へ命をつなぐことなのでしょう。